予算管理

大学につとめて初めて「予算管理」という仕事をしています。

 

これまでの勤め先では事務の方が作業したり、

予算はどこか遠くの大きな部門がやってるもの

としか思っていませんでした。

 

 

ですが、4月に入ったばかりなのに

突然 「今年度の消耗品予算くんで」 

「備品予算が下りてきたから見積もりとって決済まわして」

と言われました。

 

 

 

 

予算をくむ

 

備品と消耗品のちがい

 

見積もりとる

 

決済まわす

 

 

どれも初めて聞く言葉ばかりで、意味も分からない、イメージすらわかない

という状況でした。

 

 

前任の職場でお金を管理するのは

上の人の仕事でしたから

こんな新米にお金の管理任せていいのか?!

大学ゆるくない?!

 

と正直、こわさしかありませんでしたが

とりあえず見様見真似でやるしかありません。

 

 

 

 

過去の資料をひっぱりだし、

何にどの予算をさいて、実際何に使っているのか調べまくりました。

 

単価何百円の品物をずらーっとリストにあげ、

何十万円という予算をもらい

年度末には差額数円まで使い切る。

 

授業や演習をすすめるにあたり欠かせないものがたくさんありますから

予算管理を間違えると支障を来すことになります。

責任重大。

 

 

上位教員や先輩教員にアドバイスもらいながら

やっとこさ予算案を作成し、決済まわして承認を得たわけですが

 

自分の専門のことだけじゃなく、お金の管理をすることは

とても大事だなと思いました。

 

 

どのように組織が運営されて、大学が成り立っているのか

その末端ではありますが、経営に関する視点が身に付きます。

 

また、年間の計画を年度初めにはもうたてている訳ですから

先を見越して計画的に過ごすというクセがつきます。

 

 

日々の演習や実習の中でも、

あ、来年度はこれ使えるな。とか、これは無駄だな。とか

つとめているときには考えたこともなかったような

 

無駄のないかつ有効なお金の使い方を探るようになりました。

 

 

あと、研究費をもってくる教授の偉大さも痛感しています。

今までは大学院生として教授のもとで教えを乞うていましたので

出張や本、文献取り寄せなど研究にかかわる費用は大学が

出してくれるものだと思っていました。

ところが、その予算は大学から割り振られているものに加えて

教授が勝ち取ってきた科研費で賄われているのです。

 

科研費が採択されるためには、

魅力的か独創的、役に立つ研究であることが求められます。

研究者としての能力を発揮することにより

ゆたかな学べる環境を提供してくださっていたのでした。

 

 

教授は常々それこそが研究者である大学教員の最も大切な仕事だ

とおっしゃっていましたが、潤沢に資金を獲得するということが

どんなに大変なことか。

 

こまごました事務作業、学生の指導、対外的な仕事をこなしながら

というか十分にやり遂げながら、研究を進めていくわけです。

 

 

私も駆け出しではありますが、

予算獲得=豊かな研究環境を獲得するためにも

精進しなければと強く思いました。

 

 

 

若手研究者向け

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